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「私、好きなことだけして生きていきたいんです!」
えっと…これ最近流行りなんでしょうか?
SNSを開いても、ネットサーフィンをしていても、LINE@で質問をされても、わざわざ僕の住んでる高知の山奥に来てまで伝えてくる人もいます。
いやー、すごいです。こんなとこに来てまでそれって伝えることですか。
たぶんそこら辺で薪割ってる方が有意義だと思います。薪割りは楽しいけどコツがいるんだぞ。
なんでこんな書き出しかと言うと、僕、こういうこと言う人あんまり好きじゃないってことが最近わかったからです。
別に「仕事は辛いことだってあるんだからそんなこと言ってんじゃねえよ」みたいなありがたくもない大人世代の話をするつもりは全くありません。
そういう大人はシカトするか「お前とは生きてる時代が違うんだよ!」って思いっきり言ってあげると良いです。
そういうのじゃないんですよ。僕が言いたいのは。
というわけで今回は流行りに流され「好きなことで生きていく宣言をする人」に向けて記事を書きました。
好きなことって何よ?
好きなこと好きなことって呪文のようにみんな唱えてますけど、結局好きなことってなんなんでしょうか。
不思議なことにみんな嫌いなことは具体的に説明できても、自分の好きなことを明確に話せる人は多くありません。
「で、好きなことって何ですか?」
って聞くと、
「僕、人と話すのが好きなんですよ」とか。
いや、それ確かに好きなことかもしれないんですけど…。
好きなことで食べていきたいのなら、それを使ってお金を稼ぐまでのイメージぐらいはできてた方が良いです。
安易に「好きなことで生きていく」という言葉に逃げてる人。
あなたの好きなこと、もう一度しっかり考えた方が良いと思います。
「もう嫌なことはしたくないんです」なんてそんなの誰だって同じです。
だったら必死こいて好きなことをお金に変えるまでの道のりを考えてみましょうよ。
お前、本当にそれが好きなの?
僕の知り合いで病院関係の仕事に就いていてそれが嫌で独立した人がいます。
彼の好きなことは「誰かに感謝してもらうこと」でした。
そのために事務職を辞め、小さく飲食店をスタートしたのです。
ここまで聞くとおお、すげーってなるかと思います。
でも10ヶ月後。彼は元いた職に戻っていました。
せっかく開業したお店も売払い、嫌で嫌で仕方なかった以前の職へと戻っていました。
彼が廃業する直前、お世話になったからと僕の元を訪ねてきたのですが、こう言っていました。
「自分の好きなことで生きていくって考えてましたが、本当はそこまで好きじゃなかったのかもしれません。生活が苦になってまで続けていけるほど好きではありませんでした」
彼にとっては嫌な仕事だった事務職より、好きなことで生きていくことの覚悟や辛さの方が大きかったんです。
僕がこの経験から思ったことは「本当に好きなことなのか?」と自分に問い続けるのはとても大切だなということです。
もしかしたら、このまま彼が飲食店を続けていたら、取り返しのつかないところまで来ていたかもしれません。
逆に事務職の頃から副業的に始めてみたら「そもそもそこまで好きじゃなかったのかも」という結論に至っていたかもしれないんです。
だからこそ、好きなことで生きていきたい人は、本当に自分が好きなことなのかを毎日ひたすらこれでもかというくらい問い詰めた方が良いと思います。
で、好きならやってみたらどう?
それでも本当に好きだな!って思ったのならまずはやってみればいいと思います。
今まで僕の元に相談に来た人で本当に動き出した人は極わずかです。
みんな失敗を恐れ、行動が止まるんです。
恐怖で止まってしまう程度でしか好きではないんですよ。
そんな趣味程度の軽い気持ちでは、今後「好きなことで生きていく」ために起こる様々な困難を乗り越えることはできないと思います。
「僕もこんな事業で独立しようと思うんです!」
「じゃあやってみたらどうですか?」
「でも成功するかわからないですし…」
言い訳で止まる程度の好きならば、まだ突き詰めきれていません。
大事なのはまず行動すること。そして成功だろうが失敗だろうが、次のステップに行くこと。
動かなきゃ何も分析はできません。お金に変えるなんて以ての外なんです。
「やってみようと思うんです!」じゃなくて「やってみたんですけど、こんな結果になったので次はこの予定で再挑戦するところです!」の方が聞いていて面白いんですよね。
行動に移せていない人には全く興味は沸きません。
本物の「好き」は言葉ではなく行動に出る
ここまで書いたのでなんとなくわかるかと思うのですが、本当に好きなことがあるなら、まずは言葉ではなく行動に現れるんですよ。
気づいたら動いていて、好きだから続けていたらお金になっていた。とかね。
例えば僕は今は中小企業のコンサル業をメインに行なっていますが、単純にお世話になった人や会社への恩返しが楽しくて、僕の能力が活きるのが好きで続けていました。
元々「コンサルをやりたい!」と思っていたわけではありません。
「こんなことできない?」と言われてその問題を解決していくのが好きでやっていました。それまではケータリング・イベント業で全く別の事業をやっていたんです。
次第に「あ、なんかこれしっかりやればお金になるかも。面白いし」という思いから、ちゃんと仕組みを作り、マニュアルを作成し、人を雇ってさらに大きな仕組み作りをできるようにして…といった感じでメインの事業になっていきました。
好きだからやってみた。それがお金になったから、もっと大きく動いてみた。
この循環が「好き」が行動に出て生きていくためのお金を稼ぐのに不可欠だと思うんです。
現にお金は稼げるけど特に好きでもなかったケータリング・イベント業はもう廃業しました。
続けていて何か違和感はあったんですよね。僕、これ本気で好きなわけではないなって。ただ、お金を稼げるからやってるだけだなって。
好きじゃなきゃ続けにくいのは事実ですが、本当に好きならばきっと自然に動いていると思うんです。
好きなことだけで生きていきたいならまずは動く
だから本当に好きなことで生きていきたいなら、あなたもまずは動いてみてください。
それも並大抵の行動ではなく、しっかりと時間もお金もかけて行動してみてください。
だってそれで生活していきたいんでしょ?それなら本気でやってみなくちゃ、何も結果は出ませんよ?
そこまでできないのなら愚痴や夢を語るだけの口は塞いで今目の前のことに集中した方が良いと思います。
安易に「好きなことで生きていく」なんて豪語するよりも堅実な手段ですからね。
というわけで、流行りに乗っかってる人はもう一度考え直してみてください。
とりあえず僕はもうその宣言には飽きたんで、実際に動いている人だけを見ることにします。
っていうかそれより好きになる方が良いんじゃない?
で、終わろうかと思ったのですが、もうちょい書きます。
先日こんなツイートをしました。
好きなことして生きていきたいって流行りだけど、やり始めたら何でも楽しく好きになれる人になる方が人生楽しく生きれる気がする。
— ぶんた (@__BUNTA__) 2017年9月22日
これ何が言いたいかというと、みんな無理に好きなことで生きていきたがり過ぎてるんじゃないか?と考えた上で、もしかしてその流行に気圧されてしまってるんじゃないかと思ったんですよね。
独立するなら好きなことで生きていかなきゃいけないみたいな強迫観念とか。
これからの時代は好きなことで生きていかなきゃいけないみたいな思い込みとか。
そういうのにあてられすぎてるのかなと書いていて思いました。
断言しますが、別にそんなことはないと思います。
頑張って自分の好きなことを作る必要もないと思います。
大事なのは全ての行動を楽しむこと。問題や課題をネガティブに捉えず、ポジティブに考えることです。
大切な仕事で失敗してしまったら、それを悔やまず、落ち込まず、とにかく楽しむ。
何かでトラブったらなぜそうなったのかを客観的に考える。
次はどうすれば問題が起きないかを検討して、その過程を楽しむ。
自分の仮定が正解だったらしっかりと自分自身を褒め、自信をつける。
これで良いんです。これを全ての事柄に当てはめていけばいいんです。
すると、好きじゃないと思っていた仕事にも、楽しいなって思えるところが浮き彫りになってきます。
その浮き彫りになった部分があなたが本心で好きなことだと思うんですよ。
例えば僕は以前やっていたケータリング・イベント業はそんなに好きではありませんでした。
しかし、全てが好きじゃなかったわけではなく、例えば自分の考えた施策やマニュアルで売上が上がった時にはとても大きな喜びを感じました。
コンサルも同じです。僕の考えた施策や作り上げたシステムで、目に見えるほどの数値的な改善があった時が一番嬉しく楽しいです。
こうやって全く違う業種でもまずはポジティブに好きになってみようと考え動いてみると、本当に好きなことの手がかりを発見できるのです。
好きなことはない。でも楽しむことはできる。それでいいじゃないか。
だから無理に「私はこれが好きなんです!」と結論を急がなくてもいいと思います。
自分の好きなことなんてしっかりと考えてみなければわかりません。
考えて行動してみなければそもそも見つからないんです。
流行りに流されて、自分が本当に大切にしたいことを見失わないでください。
まずは目の前のことから好きになって、楽しく行動できるように考えて、そしてそこから自分の好きを見つけたら良いじゃないですか。
きっと「好きなことで生きていく」よりも「まずは楽しんで好きになる」方がよっぽど楽だと思いますよ。