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「システムエンジニア(SE)とプログラマー(PG)ってよく聞くけどどう違うの?」
ITの職種としてシステムエンジニアとプログラマーは、IT関係の仕事についてないとなかなか分かりにくいですよね。
またシステムエンジニアやプログラマーといった職種に転職しようと思っている方にとって、職種の違いを理解しておかないと転職先で「しまった!」と思ってしまいかねません。
この記事を読めば、
- システムエンジニアとプログラマーの違い
- どちらの方が未経験で就職しやすいか
- プログラミングスキルは就職に必要かどうか
といったことが分かります。
システムエンジニアとプログラマーの違いが分からない方、またIT業界への転職・就職を考えている方はぜひ参考にしてみてください!
以下SE=システムエンジニア、PG=プログラマーとして説明していきます。
目次
- システムエンジニアとプログラマーはどっちが良いの?
- そもそもシステムエンジニアとプログラマーって?
- システムエンジニアとプログラマーの大きな3つの違い
- システムエンジニアとプログラマーの仕事内容
- システムエンジニアの仕事内容
- プログラマーの仕事内容
- システムエンジニアとプログラマーの年収を比較
- システムエンジニアとプログラマーに必要なスキルを比較
- 未経験からシステムエンジニア・プログラマーになれるって本当?
- システムエンジニアがおすすめな4つの理由
- いまプログラマーであればシステムエンジニアへのキャリアアップを目指そう!
- 未経験者がプログラミングスキルを習得するための3つの方法
- 【まとめ】システムエンジニアとプログラマーの違い
- まとめ
システムエンジニアとプログラマーはどっちが良いの?
システムエンジニアとプログラマー、どちらが良い職種なのかわかりませんよね。
そもそもシステムエンジニアとプログラマーって?
システムエンジニアとプログラマーはどう違うのか、まずはそれぞれの職種について説明していきます。
システムエンジニアとは
システムエンジニアは、一言で言えばシステムの設計書をする仕事です。
システムエンジニアの仕事内容は幅広いのが特徴。
主に企業の会計システム、在庫管理システム、顧客管理システムなどのシステムを、企画から設計、開発、納品、保守、運用までトータルで担当していくことが多いです。
また会社によって上記の細かい職種は変わってきます。
プログラマーとは
プログラマーはシステムの開発の部分である、プログラミングを担当します。
多くはシステムエンジニアが書いた設計書を基に、そのシステムの一部の開発を担当します。
扱うプログラミング言語はシステムによって様々で、C言語、JAVAといった代表的な言語から、
Ruby、Python、PHPといったWeb系言語や、R言語、GO言語といった最近開発された言語も扱うこともあります。
所属する会社によって扱うシステムに応じて言語が選ばれていることが大半なため、自分が使える言語を扱っている会社に就職するのが一般的です。
システムエンジニアとプログラマーの大きな3つの違い
システムエンジニアとプログラマーの大きな3つの違いについて説明していきますね。
仕事内容
クライアントからの要望を聞き、それを「要件定義書」と呼ばれる文書に落とし込み、そこからさらにその要望を実現するためのシステムの設計書を書き起こします。
また人によってはスケジュール管理、どのぐらいの人数で開発するかなどの工数管理も担当することもあるようです。
システムエンジニア自体がプログラミングをすることはあまりありません。
その代わり、各プログラマーが開発したプログラムを統合した後に、正常に動作するかの試験項目作成、そして試験項目を文書に作成するのも重要な役目となります。
対してプログラマーは、文字通り開発の「実装」の部分、プログラミングをすること自体が仕事。
設計書に記載された必要な機能を、自らのプログラミングスキルでもって実現できるようにプログラムを組んでいきます。
プログラマーのスキルレベルによって、バグが少なく処理が早いプログラムが作成できるかどうかが変わってきます。
またプログラミングをするだけでなく、その自分が作ったプログラムが目的通りに動作するか、単体試験をすることも大事な役目です。
年収
システムエンジニアとプログラマーでは年収にも差があります。
システムエンジニアの平均年収は約550万円ですが、プログラマーの平均年収は450万円です。
(出典:厚生労働省:平成28年賃金構造基本統計調査)
プログラマーの方が100万円ほど安くなる傾向があります。
システムエンジニアとプログラマーの仕事内容
システムエンジニアとプログラマーの各仕事の違いについて紹介していきます。
システムエンジニアの仕事内容
ではまずシステムエンジニアの具体的な仕事内容について説明していきます。
クライアントの要求から要件を導き出していく「要件定義」
まずはクライアントと打ち合わせをして、どのようなシステムを作りたいか、要望をヒアリングしていきます。
ここでしっかりと要望を聞き出し、理解をしておかないとシステム開発の目的自体を履き違えてしまうため最重要なフェーズです。
そして聞き出した要望を基に、「要件定義書」を作成していきます。
この要件定義は、クライアントの要望をわかりやすくまとめたものです。
要件定義をしっかり定めることで、どのようなシステムを開発すればクライアントの要望を実現できるのか、明確にしていきます。
定義した要件を実現させるための「基本設計」
要件定義を作成した後、基本設計を行います。
基本設計は、「システムを外から見たときどういう動きをするか」を記載したものです。
外部設計とも呼ばれ、システムの動きに焦点を当てて書かれた設計書になります。
具体的にはエクセルなどのスプレッドシートを使用して書かれる場合が多いようです。
システムにもよりますが、基本設計書は以下のものを含むようにします。
ドキュメント名 | 内容 |
業務フロー | 業務の流れを理科し機能を洗い出したもの |
機能一覧表 | 開発範囲となる機能の一覧 |
ネットワーク構成図 | ネットワークの構成 |
テーブル定義 | データベースのテーブルの定義 |
ER図 | データベースのER図の作成 |
画面遷移図 |
画面遷移を図で示す |
画面レイアウト |
画面イメージ |
帳票レイアウト |
帳票イメージ |
システムによって不要な機能は書かれませんが、大まかには上記のような設計書を書きます。
データベースに関しては、「論理構造」と呼ばれる、データベース内でどうテーブルが連携して情報が整理されているか、という構造設計書を書きます。
設計をプログラミングで実装できるレベルにまで詳細化する「詳細設計」
次に基本設計をより詳細にプログラミングで実装できるレベルまで細かく説明した「詳細設計」を行います。
詳細設計では基本設計とは異なり、システムの内部の動作、機能、データベースの設計をデザインする工程です。
内部設計とも呼ばれ、より開発を行うプログラマー向けに書かれた設計書と言ってもいいでしょう。
過不足なく必要な機能を実装するための条件や、実現したいシステムの機能の詳細を説明を伝える役目となります。
システムの動作確認をする「テスト」
また、各プログラマーが開発したそれぞれの部品を統合し、一つのシステムとして正常に動作するかのテストも行います。
このテストは各プログラムを組み合わせて1つのシステムとして問題なく動作するかどうかを確認していきます。
特に部品部品では動くものの、統合後正常に動かないといったことがないようによく確認するのが大切になってきます。
プログラマーの仕事内容
次にプログラマーの具体的な仕事内容について紹介していきますね。
設計書・仕様書に沿ってプログラミングを書く
設計書・仕様書に沿ってプログラミングをしていきます。
設計内容によっては、データベースからデータを引っ張っきて、その情報を基に計算するようなプログラムを組むこともあるでしょう。
プログラミングとコーディングの違いとは
ここでプログラミングとコーディングの違いって何?と思われる方もいると思うので説明しておきますね。
プログラミングはプログラムそのものを作る工程をプログラミングと言います。
ASCII.jpデジタル大辞典によると、
コンピューターに処理を行わせるためのプログラムを、プログラミング言語を用いて作成すること。または、プログラムの仕様の設計からテストまでの一連の工程のこと。
という説明が記載されています。
対してコーディングは、プログラミング言語で記述することをコーディングと言います。
分かりにくいと思うので具体例で説明をすると、WordPressのテーマ制作でコンテンツを表示するのに、<?php the_content(); ?>
といったコードを使用します。
この<?php the_content(); ?>
を記載することで投稿内容が表示されるのですが、これはまさに「プログラミング言語で記述している」コーディングと言えるでしょう。
しかし、やってることは「既存のプログラムを使用して情報を出力してるのみ」になり、プログラミングではありません。
プログラミングは、この「the_content()というコードを使用するとコンテンツが表示される」という部分自体を作成するのがプログラミングになります。
具体的には、PHPという言語を用いてデータベースとやり取りを行い、該当する投稿のコンテンツ情報を引き出す、という作業になります。
何かしらの働きをするものを自ら作成するのをプログラミング、単純に情報を画面に表示させることをコーディング、と理解してもいいでしょう。
システムの品質確保のための「テスト作業」
次にできたプログラムをテスト作業を通して検証していきます。
意図したようにプログラムが働くかどうかをここでチェックしていきます。
システムエンジニアとプログラマーの年収を比較
システムエンジニアとプログラマーの年収を比較してみましょう。
システムエンジニアの平均年収は、約550万円です。対してプログラマーの平均年収は450万円です。
(出典:厚生労働省:平成28年賃金構造基本統計調査)
プログラマーの方が100万円ほど安くなる傾向があります。
システムエンジニアとプログラマーに必要なスキルを比較
システムエンジニアとプログラマーに必要なスキルと経験についてそれぞれ比較してみましょう。
システムエンジニアに必要なスキル・経験
システムエンジニアに必要なスキルは、コミュニケションスキル、マネジメントスキル、文章作成スキル、ITスキルとなります。
コミュニケーションスキルは、クライアントとの打ち合わせや、チームメンバーとのシステム設計のすり合わせなど、システムエンジニアはコミュニケーションを取っていく場面が多くあります。
クライアントとのミーティングで相手が言っていることを適切に把握し、要件定義書に落とし込むためにも、聞き漏れがないか、しっかり理解しているかどうかが重要になってきます。
マネジメントスキルに関しては、システム開発において、開発部分を外部い委託することもあります。
複数人や外部の企業が関わっても円滑にプロジェクトが進むようにマネジメントスキルが必要になってきます。
また、文章作成スキルは、要件定義書や設計書作成など、システムエンジニアは文書作成をする場面も多くあります。
そのような文書を手早く正確に作成できるスキルも必要になるでしょう。
ITスキルは言わずもがな。不明点を検索エンジンで検索したり、またスケジューリングや文書作成を行うためのツールに精通していることが重要です。
プログラマーに必要なスキル・経験
プログラマーに必要なスキル・経験は、まさしくプログラミング能力です。
設計書に書いてある内容を自らのプログラミング技術でもって実現させていきます。
システムエンジニアやクライアントから言われた納期までに、バグが少なく期待通りに動くスキルが必要です。
また多くのプログラミング言語はエラーが英語で出力されるため、その意味や解決方法を調べるためにも最低限の英語力もあった方がいいでしょう。
未経験からシステムエンジニア・プログラマーになれるって本当?
未経験からシステムエンジニアやプログラマーになれるかどうかについて解説していきますね。
AIやIoTへの注目度が高まりit業界は人材不足のため、未経験者でも採用する企業は増えている
IT業界は慢性的に人材不足です。特に最近は人工知能の発達や、IoTの発達によりますますIT人材の需要が高まっています。
それに対してIT人材の供給が追いついていないのが現実です。
そのため未経験者でも採用して戦力となるように育てていこうとす企業は増えています。
実際に情報処理推進機構が発行した2018年度版のIT人材白書によると、IT企業におけるIT人材の量に対する不足感では「大幅に不足している」と回答した割合が、過去最多の29.5%に上りました。
引用:IT人材白書2018
このように人材不足から未経験者でも採用したいという企業は存在しています。
未経験から目指すならシステムエンジニアがおすすめ
未経験から目指すのであればシステムエンジニアがおすすめです。
以下の章で説明していきますね。
システムエンジニアがおすすめな4つの理由
システムエンジニアがおすすめな4つの理由についてです。
プログラマー→システムエンジニアにキャリアアップをする人が多い
日本のIT業界では残念ながらITゼネコンから始まるピラミッド構造になっています。
端的に言うと、特にSIer業界ではプログラマーは単純労働作業員として一番下部に位置し、
システムエンジニアであるシステムエンジニアが上位役職者として上位に位置します。
もちろんスタートアップ企業など、最近できた企業に関してはこの構造は当てはまりませんが、
大企業であるほどその傾向が強いと言っていいでしょう。
そのため、特に古くからあるIT企業ではプログラマーからシステムエンジニアにキャリアアップする人が多いです。
プログラマーより仕事の幅が広く、システム全体に関われる
2つ目の理由としては、プログラマーより仕事の幅広く、システム全体に関われるためです。
システムエンジニアの仕事は、
- クライアント先から要望を聞く
- 要件定義書を起こす
- 設計書に落とし込む
- 開発をマネジメントして納品する
- 納品したシステムの保守・運用
というシステム開発全般に関わる仕事です。
プログラマーは先ほど紹介にもあったように、開発を担当します。
そのためシステム開発全般に関わりたい場合はシステムエンジニアの方が向いているでしょう。
プログラマーよりも年収が多い傾向にある
また先ほど説明したように、システムエンジニアの方が上位職種になるため年収も高い傾向にあります。
実際にシステムエンジニアの平均年収は、約550万円ですが、プログラマーの平均年収は450万円です。
(出典:厚生労働省:平成28年賃金構造基本統計調査)
平均年収でも100万円違いがあるところからも、より多く稼ぎたい場合はシステムエンジニアがおすすめです。
将来性がある
システムエンジニアは将来性もあります。
現在Webや仮想化、クラウド関連など急速にIT技術が発展しており、それに伴ってシステムエンジニアの需要も増加しています。
業界としても、金融・流通・生保・製造業・メーカーの一般企業が、システムのアップデートをする、スマホを始め各デバイスとも連携させるという面で引く手あまたです。
今後も人工知能の発達やIoTなど、先端技術の発展が見込まれているためさらに需要は高まるでしょう。
しかしスタートアップ・ベンチャー企業のプログラマーは上記に当てはまらないケースも
ただ今まで説明したのは、SIerと呼ばれる業界が中心で、Webエンジニアに関しては必ずしも上記に当てはまりません。
Web系のプログラマーの場合、スタートアップ・ベンチャー企業が多く、自社サービスを開発する企業が多くなります。
そのような企業であれば、プログラマーであっても高待遇なところもあり、年収も高い傾向があります。
また働き方改革にも意欲的な企業が多いため、プログラマーであっても働きやすい職場が多い傾向にあります。
いまプログラマーであればシステムエンジニアへのキャリアアップを目指そう!
もし今既にプログラマーとして働いている場合は、システムエンジニアに転職するのがおすすめです。
しかし、一人で様々な企業の情報収集をするのは大変です。
転職エージェントを積極的に活用して幅広く情報収集するのがいいでしょう。
以下におすすめの転職エージェントを紹介しますので参考にしてみてください。
## システムエンジニアの転職・就職におすすめ転職テージェント
以下システムエンジニアの転職・就職におすすめの転職エージェントです。
### 転職業界最大手の求人数!「マイナビエージェント」
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プログラミングスキルがある経験者が採用されやすいのは事実
そうは言いつつも、プログラミングスキルがある経験者が採用されやすいのは事実です。
未経験者であったとしても、その職種を目指すのであればただ面接で「やる気があります!」と言うだけでは説得力がありません。
実際に手を動かしたか、少しでも自発的にプログラミングを学んで何か作成したかが問われます。
そのためにもプログラミングスキルを付けておくと就職しやすくなるでしょう。
未経験者がプログラミングスキルを習得するための3つの方法
未経験者がプログラミングスキルを習得するための3つの方法を紹介しておきますね。
プログラミングスクールに通う
1つ目はプログラミングスクールに通うことです。
プログラミングスクールに通うことでプログラミングスキルが効率よく学ぶことができます。
また転職保証付きのプログラミングスクールもあるので、そういったスクールで転職サポートをしてもらうことで就職しやすいところもあります。
未経験可の求人に応募(社内研修で学ぶ)
2つ目は未経験可の求人に応募し、社内研修制度を利用して学びプログラマーになる道です。
会社によっては未経験者への研修制度が充実している会社があります。そういった会社でプログラマーとしてのスキルを磨いていき、戦力となるのも一つの道です。
ただ注意しておきたいのが、研修制度を目的としている旨を志望動機で言っても採用はされにくいでしょう。
会社は学校ではなく、利益をあげる場です。
あくまで自分のを採用することで、その会社にとってどう利益になるのか、という視点で自分を売り込むぐらいのマインドで面接に挑んだ方が採用されやすいでしょう。
独学
最後に独学です。独学でも一定の条件にあればプログラミング技術は身につきます。
ここで言う条件というのは、以下のような項目に当てはまる人のことです。
・参考書に書かれていることを読んで理解して実践していける人
・エラーが出ても自力で解決できるITスキルがある人
・周りにすぐに聞ける人がいる環境にいる人
このような人は独学でもプログラミングスキルは身につけられるでしょう。
【まとめ】システムエンジニアとプログラマーの違い
最後にシステムエンジニアとプログラマーの違いについてまとめておきますね。
仕事内容
システムエンジニアの場合は、以下が役目となります。
- クライアントから要望を聞き、要件定義書、設計書を作成する
- システム開発の全体を管理する
対してプログラマーは以下が役目となります。
- 設計書からプログラミングを行いコードを書く
- 書いたコードが適切に動作するかテストをする
年収・収入
年収・収入に関しては、
- システムエンジニアの平均年収:約400〜600万円
- プログラマーの平均年収:約350万円〜500万円
というように、プログラマーの方が50〜100万円ほど安くなる傾向があります。
必要なスキル・経験
必要なスキル・経験に関しては、
システムエンジニアの場合であれば、
- コミュニケションスキル
- マネジメントスキル
- 文章作成スキル
- ITスキル
です。プログラマーに必要なスキル・経験は以下の通りです。
- 適切にプログラムを組むスキル
- エラーメッセージを理解し、調べることができる最低限の英語力
まとめ
以上、SEとプログラマーの仕事内容と給料、必要なスキルや経験の比較でした。
今後SEやプログラマーを目指そうとされる方もいると思います。
未経験からでも、経験者でも、転職活動は幅広い情報収集が大事です。
しかし一人で情報収集するのは大変。転職エージェントの力を借りた方がスムーズに転職活動が行えます。
以下でおすすめの転職エージェントを紹介しているので参考にしてみてください。