下心満々で風俗の画像レタッチ請け負ったら精神病んで3ヶ月で辞めた話 | いつまでもアフタースクール
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下心満々で風俗の画像レタッチ請け負ったら精神病んで3ヶ月で辞めた話

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こんにちは起業家ブロガーのぶんたです。

タイトルで惹きつけられた方ごきげんよう。今日は昔WEB制作会社で取締役を務めていた際のお恥ずかしい話と教訓を書いていきます。

ズバリ、男性陣諸君!風俗のパネル写真ってどう思いますか?

ぼくはこの一件から楽しいと思える仕事がしっかりと明確になりました。

※アイキャッチの参考画像は許可を頂いて使用しております。


きっかけは隙間時間の消化

ぼくは当時、主に社員の管理やマネジメントをメインに仕事をしていました。社員毎のスキルや実力を加味して仕事を振っていくのですが、プロジェクトが乱立しているとどうしても隙間時間があるんですよね。隙間時間というか、集中の切れる時間。今までの仕事から別の仕事に移る時に生じるなんとなく冗長な時間が。

この小さな時間はちりも積もれば大きな損失になりますし、ぼくはその時間さえも仕事に使えればなあと思いました。そしてウォーミングアップ的な簡単にサクッと出来る仕事を探すことに。使ったのはクラウドソーシング「ランサーズ」でした。

高単価の案件に見事当選

そんなわけでLancersを彷徨っていると何やら高単価な案件を発見。CMSの制作でしたが、内容はそこまで時間のかかりそうなものではありませんでした。当初の主旨とはずれますが、一応提案。この他にも片手間で出来そうな仕事があったので、いくつか応募しておきました。まあ、少しでも売上の足しになればなあと。

だいたいどの案件も3日~7日くらいで提案者の募集が終了し、選定に入りました。そんな中提案していた高単価の案件が当選。おお、ラッキーと思いながら早速担当者と連絡を取り、打ち合わせに入ります。案件の内容は銀座のデリヘルのサイト制作でした。

継続依頼!内容は風俗の画像レタッチ!?

担当者の方はとても丁寧で案件の進捗もスムーズに進みました。こういった内容の制作案件は初めてでしたが、それでも気に入ってもらえたようでサクサク仕事が進みます。

しばらくやり取りを繰り返して無事完成。それと同時に担当者から1つ継続依頼の提案を受けました。

内容は風俗嬢の写真のレタッチ。1枚3000円〜で一人に付き約5枚。開店当初という事もあり、既に十数名の入店が決まっているとのこと。まさかの当初求めていた隙間時間に出来る仕事です。ぼくはもちろん引き受けることにしました。

下心満々で引き受けるぼく

と、まあぶっちゃけた話、下心が無かったわけではありません。そういった場所の経験がなく、だからこそ実際がどんなものなのか物凄く気になりました。しかも相手は銀座の高級デリヘルです。一番安いランクでも3時間8万円とか。上のランクだと半日で20万から要相談。正直、これだけ自信のある価格帯であればモデル並の人がわんさかいるものだろうと。そんな人達のレタッチを出来るなんて最高じゃね?って思ってたんです。かなり下心満々でした。

18歳、風俗未経験者。現実を知る

しかし現実はそんなに甘くありませんでした。

まず最初に8名ほどの嬢の写真が入ったZIPファイルを送ってもらいました。早速開きます。

「…えっ?」

ファイルを開いた先に待っていたのはぼくの想像を遥かに凌駕する方々でした。嘘でしょ。待って。コレ本当に高級デリヘル??
お世辞にも綺麗とは言えない方々の写真を目の前に18歳の風俗未経験者は固まりました。サイト内に掲載している彼女たちの紹介文とは余りにもかけ離れていました。

「これをレタッチしていくのか…」

ひとまずぼくがレタッチをし、担当者からOKを頂けるか試します。特に問題はありませんでしたが、なんでしょう。なんかモヤッとしてうまく言い表せない。これが現実か。

仕事が楽しくない…

単価は良い。作業時間もそこまでかからない。隙間時間に出来る。願ってもいない好条件でしたが、モヤモヤが一向に取れませんでした。そればっかり気になって仕事が楽しくないんです。

とは思いつつもぼくは社員用に簡単なマニュアルを作り、レタッチの時間をそれぞれのスケジュールの隙間時間に組み込みました。

自分は納品の時に目を通していたのですが、送られてきた写真からは想像出来ないくらい美しくなっているものもありました。その度にモヤッとした気持ちが自分の中を駆け巡りました。

「これは、いいのか。仕事として」

今まで楽しく何の苦も感じなかった仕事に初めて疑問が生まれました。

どうしようもない気持ちの原因

この修正依頼を2ヶ月ほど継続した頃、ぼくはいい加減フォルダを見るのも嫌になるほどやる気が失せていました。ぼくらが仕事として請け負ったものを見て、購買し、サービスを提供される人がいるんです。もちろんそれは当たり前のこと。しかし、これで本当に良いんでしょうか。

ビジネスは誰かに喜んでもらう事の対価に結果としてお金がついてくるだけです。果たしてぼくらが生み出したこの成果に喜んでいるのは誰なんでしょうか?

もちろんクライアントは購買者が増え喜ぶかもしれません。ただ最終的な購買者は本当に喜んでいるのでしょうか?

ぼくらが生み出した成果物は喜ばない購買者を増やしているだけなのではないでしょうか?

ぼくはこの案件を請けてその点が心底疑問でした。モヤッとした気持ちの原因は「本当にWin-Winなビジネスなのか」というただひとつの疑問でした。

ぼくにはこんな仕事は出来なかった

結局ぼくは3ヶ月目にして我慢できなくなりこの仕事を断りました。もちろん継続する会社が見つかるまでは請け負うと伝えましたが、さすがに高単価な案件だったのですぐに見つかりました。

こうやって断ってしまったのは完全に自分のエゴです。仕事としてはとてもおいしいものでしたし、当初の隙間時間の有効活用やウォーミングアップ的な意味でも時間のかからない良い仕事でした。ただどうしても楽しくなかったんです。ぼくがこうして納品した先に最終的なお客さんの笑顔がうまく想像できなかった。それがどうしてもネックでした。

楽しい仕事とは何なのかが鮮明にわかった

今回の一件で理解できたことがあります。

それは「仕事だから仕方ない」という人の気持ちです。よく仕事が辛かったり、楽しくなかったり、そういう人たちが口にしている言葉です。ぼくはなんとなくその理由を推測しました。

「仕事だから仕方ない」と割りきってしまう理由は自分が動いた先にあるお客さんの笑顔を想像出来ないからだと思います。ぼくはこれが想像出来なければ楽しいとは感じません。相手に喜んでもらい、その対価としてお金がついてくる。この単純なプロセスも通らないようなビジネスは本当にビジネスと言っていいのか。そう思っています。

今回は自分が「楽しくない感覚」を経験したことで、より鮮明に「どうすれば楽しい仕事と言えるのか」を意識出来ました。そして仕事に対して諦めや負の感情を抱いている人の理由もなんとなくわかった気がします。やっぱりお客さんに喜んでもらった時の感情って本当に重要なんですよね。

もし、少し仕事に対して苦手意識のある人は、この時のぼくのようになんだか嫌な感情に囚われていると思うのです。少し視点を変えて、お客さんの笑顔を想像出来るか考えてみてください。

そして、もしどうしても違うと感じるのであれば、きっとその直感は正しいです。仕事は毎日向き合うものです。せっかくなら楽しく毎日を過ごしてみませんか?

ぼくが風俗の画像レタッチから得たのはそんな教訓でした。

もし「稼ぎたい」だけならばクラウドソーシング「ランサーズ」でこういった案件を見つけるのもありかもしれません。ぼくはもう懲り懲りですが。

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