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こんにちはぶんたです。
先日、プロ学生ブロガーのkeitaさんとお話ししたんですがその時に「ブロカレの今」についての話題が出ました。
keitaさんの話を聞いて、ブロカレの現状ってもしかして…と思い今回はそんな分析をシェアしてみようかと記事を書きました。
目次
八木仁平のブログカレッジとは
そもそもさっきから出てくる「ブロカレ」が何なのかをわからない方の為に説明しておきます。同じブロカレ生の方はどうぞ最後の一行だけ読んでこの項をすっ飛ばしてください。
新卒フリーランス:八木仁平さん
ブロガー界で知らない人はいない程の影響力を持ったプロブロガーさんです。最近は新卒でフリーランスとなり、キャンピングカーで日本を旅しながらブログを書いてらっしゃいます。収益は100万円を越え、他プロブロガーの方達と共にブログサロン「八木仁平のブログカレッジ」を設立。現在は200人規模の日本で最も大きなブログサロンとなりました。
八木さんとはオンライン飲み会で先日初めてお話したのですが、しっかりと芯のある素晴らしい方でした。ブログ運営に関するノウハウや細かいテクニックも教えて頂き俄然やる気が湧いた所存です。
ブログを通して個人が自分の能力を表現して職に出来る場を作りたいと言っていたのですが、ぼくはそれに対して物凄く共感しました。いま自分が行っている活動のひとつも正にその想いで立ち上げたからです。
ブロカレはもっと生徒を増やすんですか?と聞いたところ、彼は
「いつか1000人規模のブログサロンにしたい」と言いました。
イノベーター理論とキャズム理論
もうひとつ本題に入る前に事前知識を。そんなの知ってるよーって方はこの項はまるまる飛ばして大丈夫です。
イノベーター理論とは
エベレット・M・ロジャースが提唱したマーケティング理論です。この理論では市場において顧客を5つの層に分けることが出来ると唱えています。
イノベーター(Innovators:革新者)
冒険的で新商品が出ると進んで採用する人々の層。
市場全体の2.5%を構成しています。
イノベーター層の購買行動は、商品の目新しさ、商品の革新性という点が重視される為、商品のベネフィットはほとんど無視されます。
アーリーアダプター(Early Adopters:初期採用者)
社会と価値観を共有しているものの、流行には敏感で自ら情報収集を行い判断する人々の層。
市場全体の13.5%を構成します。
他の消費層への影響力が大きく、オピニオンリーダーとも呼ばれ、商品の普及の大きな鍵を握ると言われています。
新製品や新サービスが必ずしも万人に受け入れられるとは限らないため、市場に広く浸透するかどうかはアーリーアダプターの判断や反応によるところが大きいです。
アーリーマジョリティ(Early Majority:前期追随者)
新しい様式の採用には比較的慎重な人々の層。慎重派ではあるものの、全体の平均より早くに新しいものを取り入れます。
市場全体の34.0%を構成しています。
アーリーアダプターからの影響を強く受け、新製品や新サービスが市場へ浸透する為の媒介層であることから、ブリッジピープルとも呼ばれています。
レイトマジョリティ(Late Majority:後期追随者)
新しい様式の採用には懐疑的な人々の層。周囲の大多数が使用しているという確証が得られてから同じ選択をします。
市場全体では34.0%を構成しています。
新市場における採用者数が過半数を越えた辺りから導入を始める為、フォロワーズとも呼ばれています。
ラガード(Laggards:遅滞者)
最も保守的な人々の層。流行や世の中の動きに関心が薄く、イノベーションが伝統化するまでサービスの導入をしません。 市場全体の16.0%を構成しています。
中には、最後まで不採用を貫く者もいるほど頑固な層です。
(参考:イノベーター理論 – マーケティングWiki ~マーケティング用語集~)
図を見て頂けるとわかるのですが、時間の経過と共に順番にサービスが浸透していきます。特筆すべき点は市場の約68%を締めるのがマジョリティー層であると言うことです。
つまり市場にサービスを繁栄させる為には7割近くを占めるマジョリティー層をしっかりとサービスの導入に持っていく必要があるのです。
この理論を前提にキャズム理論というものがあります。
キャズム理論
サービスを浸透させるには市場のメインの購買層であるマジョリティ層に導入させる必要がありますが、このマジョリティ層とアーリーアダプター層の間には深い溝「キャズム」があると唱えた理論です。
つまりどういうことか。
流行に敏感で他者より先んじて製品やサービスを導入するイノベーター・アーリーアダプター層。
大多数の使用やサービスへの安心感から導入を行うマジョリティ層。
この両者は導入基準が違い、サービス導入に対するのニーズが違うわけです。
イノベーター・アーリーアダプター層→先行者利益
マジョリティ層→サービスの安定性・安心感
このように導入のニーズが違うからこそ、一辺倒なアプローチではキャズムにぶち当たった時にこの深い溝を突破出来ないのです。中・長期的なサービスの繁栄には、しっかりとマジョリティ層を考慮した打ち手を用意しておく必要があります。
ブロカレは実際どんな状況か
それでは本題。理屈を説明するだけではなんとなくぼんやりとしか伝わっていないかもしれませんが、実際の事例に落とし込んでみましょう。
参加人数は10人程から200人へ!しかし…
最初は本当に少ないメンバーから運営していたブロカレ。今では急速に人数を増やし、200人まで上り詰めました。間違いなく国内最大級のブロガーサロンなわけですが、ぼくは少し違和感を感じました。それはブロカレ生徒の動きと訴求と現実の誤差です。
実際に活動している生徒の数
200人のブログカレッジですが、実は全員が全員活動しているわけではありません。見るだけ専門、いわゆるROM専の人も多くいます。じゃあ実際どれくらいかと言うとFacebookのグループ内スレッドには既読人数が表示されるのですが、だいたい150人前後。つまり50人くらいはそもそもブロカレの活動を見ていないんですよね。 また入ったは良いもののブログを立ち上げない生徒さんもいます。もちろんブログ初心者向けとして八木さんはブロカレ生徒の募集をかけていますから、ブログをやってなくても入れるのは確かです。しかしなかなかブログを立ち上げる雰囲気がない人がいる。
ブロカレ生徒の募集内容と実際のブロカレ内部の活動
八木さんはブロカレ生徒の募集要項にこのように記載しています。
ブログカレッジのコンセプト
ブログカレッジは、初心者ブロガー向けのコミュニティです。
ブログカレッジではPV数が上がらなくて悩んでいる初心者ブロガー、もしくはこれからブログを始めたいと考えている人を手助けします。
ぼくから一方的に知識を提供するのではなく一緒に考えて手を動かして作り上げていく場所。
ブログでアクセス数を伸ばしていくには記事を書き、改善を続けていくことが重要。
その改善スピードと質を上げるためのサポートをします。
「ブログカレッジ」では、0からのブログ運営をサポートします
現時点でのブログに関する知識は関係なし。
以下の様な疑問を持っているレベルからサポートします。
「八木仁平のブログカレッジ」5期生募集。ブログ初心者の成長をサポートします! – やぎろぐより引用
- 色んなブログサービスがあるけど、どこで始めるのがいいの?
- ブログから収益を上げる仕組みを教えてほしい。
- これまでブログを書いてきたけどそんな沢山の人に読んでもらえなかったから、読んでもらえる文章の書き方が知りたい!
とにかく初心者向けのブログカレッジだということを銘打っています。 では実際はどうでしょうか。ぼくは4期生つまり6月から生徒として参加しているのですが、まず入った直後の第一印象は「え、、、みんなレベルたけえ….」でした。 Facebookの非公開グループで運営されるブロカレは様々なスレッドが活発に動き、その中でそれぞれがコミュニケーションを行っています。しかしその輪に入るのはなかなか勇気がいる。だってその中心はブログをしばらく運営している中級者以上の人が多いんですよね。ぼくはあまり気にせずガンガン喋りかけていくタイプですが、実際はそういう人ばかりでは無いと思います。 そしてこの中〜上級者の人たちはこれからどんどん増えていきます。時間が経つに連れ、今以上に活発になっていくはずです。その輪の中にブログを始めて間もない人や始めてすらいない人が絡んでいくのはなかなかハードルが高いかなとぼくは思います。でもサロンですから人に絡んでいかない限りはより良いインプットを受けられないんですよね。ここが難しいジレンマ… もちろん初心者に向けた質問スレッドや、ブログ運営ノウハウがぎっしり詰まった会員限定サイトも用意されてはいるのですが、実質的に初心者を輪の中に引き上げてくれるシステムはありません。入ったばかりのブログ初心者な生徒は勇気を振り絞って突っ込んでいくしかないんです。 また月額制を取っている為、毎月辞めていってしまう生徒もいます。先月今月と募集人数が200名から変わらないのはこうした辞めていってしまう人達を見越しての数値なのかなあと思いました。少人数から急速に増えていった生徒も200人で一旦頭打ち。そしてカレッジ内アクティブメンバーは恐らく150人前後。 これはキャズムの谷にぶち当たっているのではないでしょうか?
現状からぼくが分析したこと
現在サロン内部で活き活きと活動をしているのは先行者利益を求めて入ってきたイノベーター・アーリーアダプター層。しかし、息を潜めてサロンに参加しているのはブログ初心者への安定したアドバイスや安心感のあるサポートを求めて入ってきたマジョリティ層なのではないでしょうか。 恐らく最初の頃は人数も少なくて組織としての統制や意志の共有もしやすかったのではと思います。少人数ならではのスピード感で結果に対しての最適な打ち手を早々に打てていたはず。 しかし200人規模となるとまた話は別でしょう。この人数ではニーズの違いもかなり明白ですし、初心者、中級者、上級者が混在していることは良い刺激にはなりますが、同時にブログへの参入のハードルも上げていると思います。だからこそ新しく入ってきた生徒が結局ブログを始めぬまま辞めていくのではと仮定しました。 ブロカレは人数も増えてマジョリティ層への展開まで局面が来ています。アプローチを変えなければこのまま入っては減って入っては減っての状況が続いてしまうのではないでしょうか。
勝手に対策案考えてみた
そんなわけでブロカレの現状に対して打ち手を考えてみました。
訴求の手法を変えてみる
現状は主に初心者に向けての訴求内容が主です。ここで潜在顧客がブロカレに抱くイメージが決まるわけですが、このイメージと実態のズレがキャズムを乗り越えられない要因となっています。 例えば、
- 現状の訴求内容にブロカレの内部を具体的に紹介した内容を盛り込む(スレッドの風景など)
- 自分から絡んでいかないとなかなか成長しませんよという少し厳しめな意見も含める
- 初心者には徹底的にブログを続けるような対応を行う旨を語る
- ゼロから始めて具体的にどのような講師や生徒の交流を元に中級者レベルまでいったのかをもう少し細かく書く(生徒の紹介の記事など)
などのような訴求をし検証を重ねるのも手だと思います。(もちろんPDCAを高速で回すのが大前提です!)どちらにせよ、今現状のブロカレは生徒を増やして交流を充実させるという点では少し停滞気味かと感じられます。なにか新しく大きな舵取りをしなくては次のステージにいけないのではないでしょうか。 この他に生徒達がブロカレを訴求していくというのも手であると思います。講師陣の目線からの訴求ではなく、出来るだけ潜在顧客に近い訴求の方が、具体的で刺さりやすいからです。現にぼくは身近な人にブロカレを細かく紹介し3人が生徒として入ることになりました。生徒たちがブロカレを紹介したくなるような要素を施策として盛り込むべきです。
ブロカレの活動内容をもう少し組織的にしてみる
また、実際に入ってきた生徒の離脱や放置、いつまで経ってもブログを運営し始めないといった状況の打開に以下の打ち手を考案しました。
- ブロカレ内でPVや収益額に応じた教室スレッドを設ける
- 教室スレッドでは初心者のみ、中級者のみ、上級者のみの参加基準を設けて(PV数○○以上など)、講師陣や生徒が丁寧にブログ運営をレクチャーする(初心者スレには中級者スレの主席が特別講師として参加するなど)
- 現状は10万PV越えor収益5万円突破で特待生となるが、このような生徒へのリターンを増やしモチベーションを向上させる
現状、ブロカレ内で主に発言しているメンバーはだいたいがブログ中級者上級者クラスで(ぼくはガチ初心者ですが…)、初心者が入り込む隙があまり無いです。まあ実際絡んでみるとみなさん凄く優しいのですが、それでも最初はその勇気を出すのも大変だと思います。 この現状を打破しもっとコミュニティを活性化させるために上記の打ち手は考えました。初心者なら初心者、中級者なら中級者が絡めるようなスレッドを用意し、そのスレッド毎に講師陣が授業を行っていくorサポートしていくというものです。初心者だけでも事足りるかもしれませんね。ブログカレッジに入っては見たもののどう活用していけばいいかわからない、ブログをどうやって始めたらいいかわからない人の為にキッチリとレクチャーしていく。そして同じ仲間がいるんだっていうコミュニティの輪を新しく入った生徒にも提供する。これが離脱を防ぐためのひとつの手段ではないでしょうか。
まとめ
そんなわけでブロカレの今後について真剣に分析しつつ書き連ねてみました。必然的に批評のような内容になってしまいましたが、ぼくはブロカレに入って本当に良かったと思っています。ブロガーさんとの交流も増え、今こうして個人ブログを開設できたのもkeitaさんの後押しがあったおかげでした。(結局開設したのは6月も終わりに差し掛かる頃でしたが…) ブロガーさんって向上心の塊みたいな人が多くて、八木さん、keitaさんを筆頭に尊敬できる人間が身近に増えたのもこのブロカレのお陰です。 だからこそこの出会いをもっと色々な人にしてもらいたいなって思ってます。人間て素晴らしい人と出会えるだけで人生が180度変わるものですから。きっとその可能性がブロカレにはたくさん眠っているんです。いつか1000人規模になる時にはそりゃもうすんごい人材だらけのびっくりコミュニティになることでしょう。 今後も生徒の募集はしていくと思うので八木さんのブログ「やぎろぐ」を要チェックです!! ちなみに… 今回の記事はぼくの意見であり、正解では全くありません。
逆に「こんなのあったらいいんじゃない」みたいな案はブロカレ生に問いたいので、ブコメで色んな意見飛び交わせてください!!