インドア派のぼくでも10年以上続けた「殺陣」というスポーツについて解説する | いつまでもアフタースクール
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インドア派のぼくでも10年以上続けた「殺陣」というスポーツについて解説する

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こんにちは体を動かすのがマジで嫌いなぶんたです。

外に出るのは好きですがスポーツとか全くやる気が起きません。

ぼくは考える事が好きなので、あまり動きたくないんです。だって疲れるし。

中卒で起業した理由も「失敗したら土方しかない」という背水の陣で自分を鼓舞するためでした。

 

インドア野郎なのでスポーツと言われて思い浮かぶようなサッカーやバスケなどは一切やっていません。

なんならやりたくもなかったので高校時代はどうやってサボるかを考えていたくらいです。

 

ただ、そんなぼくでも10年以上続けていたスポーツがあります。

それは殺陣。

更に言うと殺陣から派生して、居合道、杖道、古武道などなどいくつかの武道を嗜みました。実は有段者だったりします。

 

今日は「殺陣って何?」とか「興味ある!」って人に実際どんなスポーツなのかを解説していきます。

殺陣はインドア派必見のスポーツですよ。

殺陣ってなんて読むの?さつじん?

「えっ。さつ?」

って思った人いますか?

ぼくも殺陣ってどんな字って聞かれた時は

「”さつじん”って書きます!」

って伝えたりします。だいたい怪訝そうな顔されますが笑

 

これ、正しくは「たて」と読みます。

なんで「殺す陣」で「たて」なのかは知りませんが、まあさつじんだと余りにもアレですしね。「趣味はさつじんやってます!」とか現代を生きにくいなって思います。

 

インドア派だからこそハマった殺陣とは?

で、「殺陣って何をやるのか?」って言うと、時代劇のアクションシーンを思い浮かべてください。

あれって実際に切られてるわけじゃないですよね。もちろん演技です。

このアクションシーンを決まったストーリー、決まった型に沿ってやるのが殺陣なんです。

 

男性の方々、子供の頃チャンバラごっことかしませんでしたか?

あれをもっと本格的にやれるんです。男のロマンをくすぐりますよね。それに結構爽快なんですよ。

 

なんでインドア派のぼくでも長年続けてきたのかって言うと、殺陣は「暗記力×反射神経×演技力」をかけ合わせたスポーツだからです。

いかに無駄を省き、いかに効率的に動き、いかにミスを減らし、いかに魅力的に映らせるか。こう言うとビジネスみたいじゃないですか?笑

 

カッコイイ!最高の自己満スポーツ!殺陣の魅力

殺陣の流れ

具体的に何をするかと言うと、殺陣の基本的な流れはこんな感じです。

 

①ストーリーを理解する

 ↓

②ストーリーに沿った型を暗記する

 ↓

③実際にやってみる

 

「え、これだけかよ」って感じですけどこれだけです。いや、これが面白いんですよマジで。

殺陣で使う道具

使用する道具は木刀または竹光と言われるものを使います。ただ竹光は軽すぎて扱いづらいので、慣れるまでは木刀を使います。

ちなみに木刀にも赤樫と白樫と言われる2種類の木がありますが、赤樫の方が重く割れやすいです。

木刀同士はガンガンぶつけていくので、軽く柔軟性のある白樫の方が向いています。ちょっと高いけどね。

あ、観光地とかに売ってる木刀は基本的に赤樫且つ、めちゃくちゃ質が悪いので(重心が不安定)ああいうのは使いません。ちゃんと武具屋さんで買います。

 

あとは袴と道着を着たら準備完了ですね。まあこの辺は帯さえしてれば最悪ジャージでも良いけどちょっとダサい。

殺陣はあくまでもかっこよさを追求するスポーツだとぼくは思っているのでやっぱり見た目から入ると気が引き締まります。

殺陣の基本

気分は江戸時代の武士。そんな感じで型を練習していきます。

まず殺陣の基礎として「体捌き」という足運びがあり、これを覚えるところからスタートします。

 

西洋は鎧を着て戦いに挑みますが、日本ではそういう文化はあまりありません。

とにかく最小限の力で避け、最小限の力で斬るのが日本の武術です。

日本刀の概念もこれと同じですね。

片刃且つ、鍛錬された鉄で洗練した早さの居合を繰り出せるのは、必要最低限の力で如何にして大量の敵を殺傷できるかという部分が主なわけです。

 

話が逸れましたが「体捌き」に関しても、如何に状況に対応させた避け方で最小限の力を使って次の一手に移れるかというシステムチックな考え方が入っています。

切られた瞬間に次の行動を予測し、それに合わせて体を捌き、攻撃に移るのが日本の武道です。そのためにまずは数ある「体捌き」を覚えます。

 

次に斬り方ですね。お坊さんが着ている服を「袈裟」と言いますが、この袈裟から来た斜めに斬る「袈裟斬り」などがあります。

斬り方に関しては基本的にはそこまで多くないので、「体捌き」よりはサクサクイメージしやすいです。突き詰めて言えば9つしかありません。

武士のリアルと殺陣の演技

そして斬り方と同時に現実と理想の違いを理解しておきます。これが殺陣の面白いところというか、現代人と昔の人とのギャップですね。

 

例えば、鍔迫り合いという斬合があります。要するにお互いに切ろうとする刀と刀を交差させて憤怒の形相で押し合うアレです。漫画とかアニメで見たことあると思います。 

でも現実ではあんなものありません。

冷静に考えればわかるのですが、重い鉄の固まりを振りかざして遠心力の付いた攻撃を受けきれる訳が無いんですよ。だからアレは演出な訳です。

 

じゃあ本当はどんな感じなのか?と言うと基本的には触れないように流したり、避けて隙を突いてサクッと一撃を与えます。

別にずぶずぶに刺さなくても、小指一本落とせれば十分でもうその程度の一撃を入れただけで勝負は決まります。

武士のリアルは案外エグいというかそんなにかっこよくないです笑

死んでるはずの相手をこれでもかというくらい滅多刺しにする居合の型があるくらい日本人はビビリです。

 

なぜこれを理解しておく必要があるかと言えば、ここにカッコよさが生まれるからです。

 

例えば剣道などの勝負は一瞬で終わりますが、殺陣に勝ち負けはありません。

現実ではありえない演出を如何にかっこよく使い、かっこよく終えるかが殺陣なのです。とにかくかっこいいかかっこよくないかってとこが重要です。

居合道や剣道から入ると、この緩急を付けられない人が多くいます。それではかっこよくないんですよね、殺陣は。

殺陣をつけてみよう!

こうして諸々の基礎を理解したら、ストーリーを作り、型を付けていきます。

これは稽古してくれている先生がつけてくれたりしますが、ある程度やっていれば自分でも考案できるのでまあ状況に合わせてそんな感じで進んでいきます。

 

例えば「1vs5」とか「1vs10」とか。

その時々に合わせて即興で型を付けます。

誰がどのタイミングでどこから斬り込むか、という流れですね。言葉にすると簡単ですが、これが結構難しいんです笑

 

特に人数が増えてくると手数も増えますし、体捌きを一つ間違えただけで全ての流れが狂います。

要するに斬る側も斬られる側もあくまでひとつのチームとして作品を完成させるのが殺陣なんです。

 

あとは繰り返して完成度を高めていきます。

cmの最小限の動きで避けたり、目視せずにタイミングと距離感覚で捌いたりなど、こういった「ギリギリ感」が殺陣を綺麗に見せるコツです。

言葉だともどかしいですが、見ればわかります!まじかっこいいので!笑

 

慣れてくれば二刀流や逆手、鞘を使ったアクションなどもできるようになり手数の幅も増えます。

さらにスピードも増し、間合いの取り方(相手との距離感で斬られるギリギリのライン。踏み込みと体躯と刀の長さでだいたい判断します)も上手くなって、どんどんかっこいいアクションができるようになるんです!

ちなみに綺麗な殺陣は斬られる側が上手いです。最初は斬る側から学び、上達してきたら上手に斬られる技術を学んでいくのが殺陣のセオリーです。

 

なぜインドアなぼくがハマったのか?

インドア派のぼくがハマったのには理由があって、冒頭にも書きましたが殺陣って「暗記力×反射神経×演技力」なんですよね。

だから殺陣の半分は思考しています。汗水垂らして鍛錬、鍛錬みたいなのは少ないです。

もちろん基礎練とかはありますが、あれも頭で覚えてしまえば如何に綺麗に身体を動かすかに尽きるので泥臭い感じは無いです。

 

こういった理由からぼくは殺陣にどっぷりハマっていきました。小学校3年生から、2年前くらいまで続けていたので11年とかそのくらいですかね。案外やってますね。

 

汗水垂らさずにスポーツの爽快感を味わうなら殺陣がおすすめ!

そんなわけで殺陣について書いてみました!どうでしょう?やってみたくなりませんか?

特に男性陣諸君!夢じゃない?こういうの!?

 

このかっこよさに魅了されて、ぼくは殺陣を始め、いくつかの武道をやりました。

日本の武道で刀とか興味ある人はおすすめです!時代劇好きもね!

< p class=”p1″>とりあえず大迫力の佐藤健の殺陣が見れる「るろうに剣心」は絶対見ておいてください。ワイヤー使ってるから卑怯だなとも思いますが、かっこよければいいんですよマジで。